甲状腺濾胞がん 治療ブログ

甲状腺濾胞がんになりました。治療について記録していきます

入院2日目【手術日】

何回か目が覚めたけどおおむね良く眠れた。

窓際なのでまぶしくて、5:30頃起床。

 

6:00過ぎに看護師さんが来て、体温(35.5度しかなかった)・血圧・酸素量の測定。

こんなに朝早くから面倒を見てもらってありがたいことだ。

 

8:00に先生が来られるそうなので、手術用の浴衣に着替えて弾性ストッキングを穿いてT字帯を装着して待機する。先生が来て点滴を刺してもらうも一回目は失敗。私は血管が細くて、位置も深いところにあるらしく、点滴はいつもなかなか入らなくて腕があざだらけになるのだけど、今回は2回目で入った。でも肌の弾力が強いらしく点滴がうまく落ちない。テープを何度か貼り直して調節し、ようやく成功した。

 

昨日の21時から水を飲むのも禁止だったので喉が渇いて(水分は点滴で補給されているのだけど)何度もうがいをしに行った。

 

手術は13:00~の予定で両親も早めに到着。特に話すこともなく、気まずい感じだったせいか2人は食堂にお昼を食べに行った。戻ってきて少ししたらいよいよ手術室に移動。

 

ここで手術担当看護師さんにバトンタッチし、名前や生年月日、手術箇所の確認をして手術用の帽子をかぶる。手術台に上がり、バスタオルでうまいこと体を隠してくれながらすごい速さでてきぱきといろいろな器具を付けられる。指先に酸素量測定機器、足にフットマッサージャー、点滴が入っている方の手首に腕の固定器、腕に血圧測定機器、あとは何だったかな。裸になるからだと思うけど、たぶん麻酔がかかるまでは女性ばかりだった。おでこにマジックテープの凸面のような何だかチクチクするものを貼られたのだけどあれは何だったのだろう。不安にならないように皆さん笑顔で優しく声をかけてくれた。口元にマスクが付けられた途端まぶたが重くなって一瞬で意識がなくなった。

 

手術が終わり、ICUに移動したら母の「おーい」という声が聞こえた。ものすごい近眼なので母の顔は良く見えないけど、目を開けて「はーい」と返事をしたので安心したようだ。私は覚えていないけど「もう大丈夫だから帰っていいよ」と言ったらしい。

 

その後はずっとうつらうつらしながら看護師さんのお世話になった。ラジオつけますか?と聞かれたのでいつも会社でつけているTOKYO-FMをかけてもらった。

 

血圧や酸素量を度々チェックしてもらい、床ずれしないように何度も下に敷いたバスタオルを入れ替えてくれ、体を蒸しタオルで拭いてくれた。暑いのと頭痛がするのとで枕をアイスノンにしてもらった(後で寒くて外してもらった。体温調節がうまくできない感じ)。

 

意識が少しはっきりしてきた頃「歯を磨きますか?」と言ってもらって寝たまま歯磨きをした。これでものすごくすっきりした。吸い口で飲ませてもらった水はとてもおいしかった。

 

導尿カテーテルが入っているのでトイレには行きたくならない。途中で「お尻見ますねー」とチェックされ「大丈夫、きれいですねー」と言われる。日常だったら羞恥心を覚えるところだけど、こんな状態だと何とも思わない。麻酔の時に筋弛緩剤も入れるので(それで気管内挿管もスムーズにいくのでしょう)お尻が汚れてしまうこともあるのだと思う。

 

16:00頃に手術が終わって、翌日10:00過ぎに部屋に戻るまでとても長かったけど、吐き気もなく、痛みも思ったほどではなく、卵巣嚢腫の術後に比べたら全然楽だった。